近距離恋愛中
それは中学1年生の時だった。
いつも通りの下校中、瑠依くんがずっと俯いているような気がしてた。
「…瑠依くん?どうしたの……?」
歩いているのに話さなかったから、私がその沈黙に終止符を打った。
……でも、聞いて後悔したかもしれない。
「莉奈……俺さ」
「う、うんっ。何……?」
いつもの明るめの声ではなく魂が入っているのか分からなくて
聞いていなかったら絶対に聞こえていなかったと思った。