現在進行形。



「なーんて、ね」
思考を止めて、微かに笑む。
戻って来た現実世界はひどく冷く感じた。


私はPCを開いた。
とあるサイトにログインして、私はブログを更新する。
因みにブログはどうでもいい話ばかりで、本当に些細なことまで書かれていたり、「疲れた」などの一言で終わっていたりまちまちだ。
でも、ブログは高校生になったあの日から、毎日欠かさずに更新されていた。
別に毎日書く必要はないだろうけど、これまで続けてきたものをここで止めるのはちょっと、という程度で毎日書いていた。

久しぶりにブログを眺めていると、最初は本当に黒歴史。
調子に乗って馬鹿な話を載せていたりと、読み返すと笑えたりもする。
そうやって読み返していくと、とある記事に当たった。

タイトルは『今日の授業で』と、普通なもの。
でもその記事の内容は、とても印象強く私の中に残っているんだ。



状態動詞である“know”は、
進行形の“ing”をつけなくても進行形を表す。

でも私の場合は“ing”をつけないと、現在進行形にはならない。

……だって私は、忘れちゃうから。
知っているのは、覚えているのは、それが継続しているのは、今だけ。

明日になったら、嘘になる。
“know”にはならない。

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