ムショクノセカイ
罪ト罰

「……骨でも折るか?
まぁ、警察には世話になるかもしんねーけどさ…」

「それが、いいかもしんねーな。」
竜也が竹刀を渡してきたが断り、足に力を込め振り下ろした。
「ぐわっ……!!」
バキっという鈍い音と一緒に男の悲鳴が聞こえる。
「もう…このくらいでいいだろ……。」
止めに入ってきた竜也。
いつの間にか男の腕は見るも無惨な形で意識は飛んでいた。

「安良、行こう。」

男の手からナイフを取り、自分のポケットに入れた。

「あ、ひもほどけた」
靴ひもを結ぶためしゃがみ、自分の着ている制服の裾を見てみると、血がべっとりとついていた。
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