ムショクノセカイ
「……ッ…なぁ、これから先どうなるんだろうな。」
制服の裾についた血を見ながら竜也に問いかけた。

「検討もつかねーな。」
夢落ちってこともなさそうだし。
と付け足し、ほうを軽くつねっていた。
「一つだけ、確かなのはアイツをどうにかしなきゃならねぇってことだ。
………俺達の手で。」


そんなこと、わかってたんだ。
昨日俺達が
『仕事なんてなくなればいいのに』
なんて話をしなければ、今はこんな状態じゃなかったかもしれない。
できることなら、昨日の俺達にグーパンチでもしてやりてー気分だ。
だが、過去なんぞ改変できないんだ。
昔から言われてた、自分の言葉には責任を持てと。
だから、この世界に平和を取り戻すにはアイツらを倒さなきゃなんねぇ。
まだまだガキの俺でも、そんぐらいわかってんだよ。

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