ムショクノセカイ
護リタイ物
「護らなきゃいけねーな。」
「…?何を?」
「そんなのわかりきってんだろ?
この世界を、家族を、そして……友を。」
「……そうだな。
まだまだ安良には死んでほしくねーしな」
「竜也にもな。
それに、世界を滅ぼした大悪党にはなりたくねーや。」
乾いた笑いを浮かべると竜也がふと真面目な顔した。
「今思うと…俺の護りたかったもんはちっちゃいモンだったんだな。」
竹刀をギュッと音がするほど強く握りしめ、こう続けた。
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