ムショクノセカイ
「…いや、怪しすぎるだろコレ。
って竜也何やってんだお前!?」
「ん?あぁ、コンタクト取ってみようかなって。
んーと、[僕達もあなたの意見に賛成です、]と。」
PCには既に《コメントを送信しました。》の文字。
「何やってくれてんだよ、馬鹿!」
「やってみなきゃ、わかんねーだろ?
こーゆーサイトが案外当たりだったりするんだよ!!」
《メッセージが届きました。》
「マジでか!?」
「ほーら見ろ」
得意げな顔で笑う竜也。
「まだわかんねーだろうが。」
そう呟きながら、メッセージを開く。
「俺にみーせてっ!えっとー?《メッセージを有難う。今回の騒ぎについて話したいのだが、君たちの家の近くにある港倉庫に明日午後一時頃来ることは可能だろうか?》」
「え?家、バレてるのか!?」
「とりあえずさ、明日行ってみようよ。」
「お前……!わかってるのか!?」
「……わかってる。けどさ、やるだけやってみようぜ。なっ?」
「わかった、これで最後だからな。お前の我が儘聞くのは。」
「はいはい」
こうして、竜也にはまた朝俺の家に来るように言って、近くの自宅に帰らせたのだった。