ムショクノセカイ
「は……?」
チャンネルを取り、他の局にも変えた。
けれど
「なんで…だよ」
どの局にも、黒い集団が映っていた。

『少しだけ時間を頂きます。』
黒い集団のうち一番前の奴だろうか、声が発せられた。
『君!何やってるんだ!』
現場に居合わせた一般の人だろうか。
止めに入ったその時ー…

《バンッ!》
大きな音と共に砂が舞い上がった。
『少しだけと言っているでしょう。』
そんな声と同時に現れた先程の男性は
『キャーッ!』
血を流し、目を見開き死んでいた。
『私達が伝えたいのはひとつだけ。
この世界から仕事を無くしなさい。
逆らったら…わかりますよねぇ…?』
そう言って黒い集団は消えた。
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