ムショクノセカイ
「…でも、あんま良くねーよな。」
「ははっ…ま、そうだな。」

「オイ、クソガキ共。
俺はイライラしてんだ。
とっとと……殺らせろよ」

ドスの効いた声に血走った目。
おまけに血のついたナイフを舐めるときた。
「「悪役登場ってか。」」
竜也と俺の思考が合わさる前から答えは出ていた。
まずこの男を仕留めなくてはならない。

「安良…俺ちょっくら道具取ってくる。
だから…その間相手しててくんねぇ?」

「おー。
死なねーよー頑張るわ。」

手を振ると竜也は走って行った。
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