神様 たすけて
凛が 引きこもりをするようになって どのくらい経ったのだろう?

今の凛には 部屋の窓を開けて 空気を入れ換えることで 精一杯だった。

青く晴れた空 白い雲が ゆっくりと流れる。

「空に なりたいなぁ… 空になれば 大好きなみんなを 見守ること できるかなぁ…?」

「そうだ、私がこの世から 消えちゃえばいいんだ…」

凛は 机の引き出しに閉まっていた カッターナイフを 右手に取り 左の手首にカッターナイフを あてた…。
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