神様 たすけて
一年生の半数は 知らない人たちばかり。 でも 不安ではなかった。

だって 親友が居てくれるから。
「良恵、遥、絵美と 同じクラスになりたいなぁ…」
体育館に響き渡る 校長先生の 話を聞きながら 凛は思っていた。

入学式が終わると 待ちに待った クラスの名簿が 廊下に張り出されていた。
賑わう廊下で 凛たちは 心を躍らせ 自分たちの名前を探していた。

意外な結果だった。

凛は 1組。
良恵は 3組。
遥は 4組。
絵美は 5組だった。
凛たちは ぶつぶつ文句を言いながら 教室へ向かった。
凛は「また後でね」 の言葉に 不安を感じていた。
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