神様 たすけて
隆文は 何事もなかったかのように 毅然としていた。

何も知らない里恵は 同じテーブルに 3人の食事を用意した。

凛はうつむいたまま 箸を握れないでいた。

里恵が「凛、どうしたの?」 その声で 顔をあげた。

「何でもないよ、体調悪いから ちょっと休むね」 そう言うと 二階へ駆け上がり 部屋に入った。

凛を心配した里恵は 「ねぇ、あなた 凛何かあったの?」

隆文は こう答えた。 「昼間、凛の顔を見た時は 笑ってたけどなぁ」

里恵は その言葉を 信用していた…。
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