花蓮~麻美が遺した世界~【完結】
その後、駅前まで行くとカラオケに入る。
俺と朱美ちゃんは朝まで歌った。
俺は少し、ラスト寝そうだったけども。
今日も、仕事だけど…。
大丈夫かな、俺。
「哲さん、ごちー」
カラオケを出たとこで、朱美ちゃんは鼻歌をうたいながら俺に会釈する。
俺も同じ様に礼をすると、「どーいたしまして」と言った。
「哲さん、私運転しようか?」
「え?」
「つーか…ちょっと、乗りたいかも」
笑顔でそう言う朱美ちゃんは、少し恥ずかしそうに頭を掻く。
俺は目を真ん丸にしてから、吹き出した。
「ははっ。いいよ、花蓮の特攻隊長の後ろに乗れるなんて、光栄です」
「え。哲さん、私が特攻してたって知ってんの?」
「知ってる知ってる。
菜々美ちゃんから聞いてた。朱美ちゃんの車止めは威圧感あり過ぎるって」
「……いやー…」
朱美ちゃんは更に恥ずかしそうに髪の毛をぐちゃぐちゃとしていて、それにも笑った。
世間では。
暴走族なんて、恥ずかしいモノだって、そう言われてるけど。
だけど。
俺、花蓮だけは誇れると思うよ。
誰がなんと言おうと。
俺と朱美ちゃんは朝まで歌った。
俺は少し、ラスト寝そうだったけども。
今日も、仕事だけど…。
大丈夫かな、俺。
「哲さん、ごちー」
カラオケを出たとこで、朱美ちゃんは鼻歌をうたいながら俺に会釈する。
俺も同じ様に礼をすると、「どーいたしまして」と言った。
「哲さん、私運転しようか?」
「え?」
「つーか…ちょっと、乗りたいかも」
笑顔でそう言う朱美ちゃんは、少し恥ずかしそうに頭を掻く。
俺は目を真ん丸にしてから、吹き出した。
「ははっ。いいよ、花蓮の特攻隊長の後ろに乗れるなんて、光栄です」
「え。哲さん、私が特攻してたって知ってんの?」
「知ってる知ってる。
菜々美ちゃんから聞いてた。朱美ちゃんの車止めは威圧感あり過ぎるって」
「……いやー…」
朱美ちゃんは更に恥ずかしそうに髪の毛をぐちゃぐちゃとしていて、それにも笑った。
世間では。
暴走族なんて、恥ずかしいモノだって、そう言われてるけど。
だけど。
俺、花蓮だけは誇れると思うよ。
誰がなんと言おうと。