花蓮~麻美が遺した世界~【完結】
「私、自分が光って事もあって…諦めるしかないって思ってた。
でも、JUNで働いてる姿を見つけて…。
気持ちが抑えきれなくなって…」
すぐ後ろで、そう侑美ちゃんの泣きそう声がする。
何で。
どうして。
花蓮だとか。
光だとか。
そんなんどうでもいいのに。
俺には関係ないのに。
どうして、皆それに囚われてしまうのだろうか。
花蓮とか、光の前に一人の女の子なのに。
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