花蓮~麻美が遺した世界~【完結】


生きてた頃の、俺?



「…俺って。
麻美が生きてた頃の俺って、どんな?」


冷静に。
至って普通に。


だって。
俺、知らない。

そんな自分、知らないし、わからない。


俺は俺だし、永遠に俺だし。






変わってない。
変わったと言えば、目の前から麻美がいなくなったことぐらい。
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