花蓮~麻美が遺した世界~【完結】
はあ、ダメだ、暗い方向に考えちまう。

どうしたら仲直り出来るのか、今の俺には思いつかない。
新しい彼女を作る?
形だけの彼女なんて、拓は喜ばないだろ。

麻美を諦めた、だなんて嘘はつけないし。
そんな状態のまま仲直りしたって、俺が嬉しくない。


本当にわかんない。


…夏樹に丸投げしよっかな。

そんないい加減な事を考えながら、俺は自宅に着く。


今朝、風呂に入ったばかりだったけど泥がついてたりでぐちゃぐちゃだからさっぱりしたかった。

軽くシャワーを浴びて、簡単にTシャツとデニムを履く。
もう自宅から出るつもりもなかったし、出るとしてもきっと近場。
だから、それでいいだろう。


夏樹が来るまで、近くのクリーニング屋に今日の洋服出しに行くか。
仕事終わって、ここに来るまでまだ数時間はかかるだろうから。



外に出た俺はクリーニング屋に洋服を出して、簡単な食事をコンビニで購入する。
それから俺はまた家へと向かった。
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