花蓮~麻美が遺した世界~【完結】
――――――…
朱美ちゃんとの約束の日。
準備を終えてから、俺は朱美ちゃんの家へと向かった。
午後一時過ぎ。
ちょうどいいだろう。
到着してから、朱美ちゃんに連絡をする。
すぐに出てくる朱美ちゃん。
その姿に目を見張った。
「……す、かーと」
朱美ちゃんがスカートを履いていた。
上はいつもみたいなデザインのTシャツだったけど、下がミニのスカートだった。
それにシープスキンを合わせてるとこがなんとも朱美ちゃんらしいけど。
「悪いか」
「…いや、可愛くて、ちょっと直視出来ない」
「はあ!?何それ」
「まじ」
思ってもない格好にドキドキする俺の心臓。
ギャップってやばいね。
朱美ちゃん、本当に可愛い。
「哲さんって、本当に…」
「え、何?」
「いいえ、何でも!さ。行こうか!」
俺のバイクの後ろに跨ると、朱美ちゃんはニヤっと笑う。
太ももがちらちらと覗くから、あんま…後ろ見ないようにしよっと。