花蓮~麻美が遺した世界~【完結】

「…哲さん!」

「……そういうのは男からでしょ?」

「…………」


俯いて、何も言わない朱美ちゃんの顔を手であげる。
朱美ちゃんは真っ赤な顔をして、目を泳がしている。


本当に恋愛には疎いんだなあ。



二度と。
俺は手放さない。


初めて麻美以上に大事にしたいと思った子なんだから。
< 189 / 231 >

この作品をシェア

pagetop