花蓮~麻美が遺した世界~【完結】
「おめでとーー」
「ありがとうな!」
そうやって幸せそうに笑う夏樹の横で、ぺこりとお辞儀をするあかりちゃん。
ウェディングドレスが似合ってて綺麗だなあ。
俺は今日、夏樹とあかりちゃんの結婚式に来ていた。
三年の恋…、いや、夏樹にとったら十三年越しの恋がついに実を結んだわけでして。
俺も、二十六になったのか。
はええなあ。
いつの間にか働いてるアパレルの店長にもなっちまって。
時が経つのははええな。
ああ、このセリフがおっさんだな。
ぽけっと、幸せそうな二人を見つめる俺に夏樹が尋ねた。
「哲、二次会三次会まで来るだろ?」
「当たり前よ!」
「ぶは、当たり前って」
「信司もだろ?」
俺が隣の信司に尋ねると、信司は渋るように言う。
「俺?俺はなあ」
「何言うんだって!拓だって行くだろ?」
「ああ、やっぱり俺もか」
俺に言われることを拓は予想していたのか、溜め息をつく。
「道連れだ、道連れ」
「ひでえな、道連れって言い草」
夏樹が綺麗な顔を歪めると、皆で笑った。
「ありがとうな!」
そうやって幸せそうに笑う夏樹の横で、ぺこりとお辞儀をするあかりちゃん。
ウェディングドレスが似合ってて綺麗だなあ。
俺は今日、夏樹とあかりちゃんの結婚式に来ていた。
三年の恋…、いや、夏樹にとったら十三年越しの恋がついに実を結んだわけでして。
俺も、二十六になったのか。
はええなあ。
いつの間にか働いてるアパレルの店長にもなっちまって。
時が経つのははええな。
ああ、このセリフがおっさんだな。
ぽけっと、幸せそうな二人を見つめる俺に夏樹が尋ねた。
「哲、二次会三次会まで来るだろ?」
「当たり前よ!」
「ぶは、当たり前って」
「信司もだろ?」
俺が隣の信司に尋ねると、信司は渋るように言う。
「俺?俺はなあ」
「何言うんだって!拓だって行くだろ?」
「ああ、やっぱり俺もか」
俺に言われることを拓は予想していたのか、溜め息をつく。
「道連れだ、道連れ」
「ひでえな、道連れって言い草」
夏樹が綺麗な顔を歪めると、皆で笑った。