花蓮~麻美が遺した世界~【完結】
拓はと言うと。




「俺は幸せだけどな」




後輩の菜々美ちゃんと付き合ってる。
菜々美ちゃんのアタックで付き合ったとか、拓らしいわ。







俺?



俺はと言うと。






「わあ、ブーケトス!」


「誰かな?」


「あかりちゃん、私に投げてー」



りなって呼ばれた女男がそう叫ぶのを横目で見てると。



俺の手の中にぽとんと何かが納まった。







「…………………」






ブーケ…?




普通こうゆうのは女の方が受け取るんではないでしょうか?





「ぎゃははははは!哲、お前受け取るなよ!」


「哲ちゃん、まじでないわーーーー」





信司と拓が隣で大爆笑している。


投げたあかりちゃんと、夏樹の方を呆けながら見つめる。



夏樹が俺を見て、口角を上げると手を口に添えて。





「哲!お前の結婚式呼べよ!」



そう、言った。




「相手いねーーよ!!」



すぐさま俺が反論すると、

「ぎゃはははは!」


また隣で拓と信司が腹を抱えて笑っている。
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