花蓮~麻美が遺した世界~【完結】
…まあ、貰っておくか。

誰かに渡すのも、捨てるのもあれだし。




ちょっと恥ずかしいけど。

てか、物凄い形相で睨んでる女男さんをどうにかして欲しいけど…。





その後、二次会、三次会と続き、結局飲みまくって家に着いた時には朝方になっていた。




千鳥足の俺は布団に倒れこんだ。
瞼が、重い。






……………






そのまま、眠りにつくのに時間はかからなかった。







「麻美ー!」


「何?」


「ブーケ、誰に投げる?」


「決めてるんだ」


「え?誰?」


「…哲!」


「は?」




麻美がそう言うと、ウェディングドレスに身を包んだ麻美が俺にブーケを投げた。






「意味わかんねーーーーよ!!!!!」







叫びながらガバッと、起き上がるとそこは見慣れた俺の部屋。






「…………夢…?」






なんだ、夢か。
てか、麻美のドレス姿綺麗だったなあ。




ぽわんと考えてると、昨日受け取ったブーケが視界に入った。





「……………結婚式、か」
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