32 Days
*1st-3rd days*
「どうにか、首都制圧だけは防げましたね。」
長いテーブルの端に座っている男は、深々とそう呟いた
「彼等『紅の魔人』の投入が間に合ったおかげですね。テスト段階でしたが…彼等の活躍で、首都は護られたのですから。」
彼の前に座っている女も、安心したようにそう呟いた
「これで、我々の目的も見えてきましたね、王よ。」
テーブルの一番奥に座っている、髭を生やした男
男はフッと笑った
「彼等を使えば…我が帝国の勝利も目前だ。」
王の言葉に、男と女…更には周りにいる兵士までも、胸の前に手を当てて
「我らが王の御心のままに。」
彼等はそう、忠誠を誓った___