32 Days

0班







カツカツ、と靴の音が響く


長い黒髪を1度払い、少女は足を早めた


黒い制服に、映える紅い学生リボン


…これでようやく、スタートラインに立てたのね…


今までの苦労を思い出すば出すほど深い溜息しか出て来ない


だけど、これは自分が選んだ道


生きる為の…唯一の術


目の前に見えてくる豪華な扉


その扉を、少女__日比野馨はゆっくり開いた




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