32 Days
まだ見慣れない教室のドアを開けると、仲間であるみんなが揃っていた
「遅いぞ、遥。」
「悪りぃ静季。何かめんどくて…。」
実際、昨日の戦いの疲れも残っていたわけだし
慣れない場所で落ち着かないし
そういった理由を適当に述べた
「ほんと、遥ってばマイペースだよねぇ。」
マニキュアを塗りながら、唯はそう呟いた
「どっちがマイペースなんだか…。」そんな唯の行動に思わず溜息が出る
「ったく、お気楽で良いよなお前は。」
「んだよ、直樹…。」
直樹は豪快な溜息と共に頭を掻いた
直樹は短気だから、たぶん今不機嫌なんだろう
あまり触れないでおこう
パンパン、と馨は手を叩く
「そこまでにしなさい。もうすぐ、幹部の方がお見えになります。」