32 Days
篤斗に褒められた
軍事部隊を代表する篤斗は、候補生からは憧れの存在
そんな奴から期待されることは…正直に誇らしい
ただ純粋に
嬉しかった
「にしても、こうして遥の成長を見ると…思い出すよ。
俺達が初めて会った時のこと。」
「…そうだな。」
俺達の出会い
8年前、俺が10歳だった時
俺の住んでいた街に…蒼国が乗り込んできた
鳴り響く銃声、数々の悲鳴
街の住民は容赦無く殺され
俺の兄も…目の前で殺された
俺も殺されると悟った瞬間
助けてくれたのが、当時第8小隊に所属していた篤斗だった