32 Days
暫く見つめあって
「…プッ!」我慢が出来なくなって、お互いに声を上げて笑った
記憶の中に、兄との思い出は何一つ残っていない
けど、篤斗が今の俺の兄代わりだから
街に追われても…何一つ悲しんでいない俺がいるのも確かだった
「いつかさ、俺達…同じ任務受けれたらいいな。」
紅国最強の兵士と、同じ任務か
「…あぁ!」
いつか、篤斗と共に
この国に勝利をもたらすことが出来たら…
「約束だ。俺達で必ず、この国を勝利に導こうぜ。
それまで絶対に死ぬなよ?」
「あぁ!」
いつか、平和になったこの国で
篤斗と…肩を並べて歩けるように
俺達は再び缶ジュースで乾杯した