32 Days



それは一瞬の出来事


シャン、と何かの音が聞こえたと思えば



自分達の身体は…大量の血を吹き上げていく



何が起こったかわからない



しかも、この鎧はちょっとやそっとでは傷つかない



にも関わらず…何故、自分達は血まみれなのか…



「あっけないな~。壊滅、完了~。」


兵士達の横を素通りしながら



茶髪をツインテールに結った少女は楽しそうにそう呟いた



両の手につけられているゴツイグローブ



その指先から微かに確認出来る、細い透明な糸


そう彼等は…この糸によって切り刻まれたのだ



「さて、ポイントまでもうすぐかな?」








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