☆電撃Days☆イケメン総長は幼馴染!
俺がステージ上で咳払いを1つすると、会場のメンバーたちのざわめきはあっという間に静かになった。


「今日の集会は、みんなに紹介したい奴がいる!」


ライブハウスだからマイクも用意されているのだが、俺はあえてそれを使わないようにしている。


自分の声を、みんなに届けたいと思っていたから。


「カナタ!! 上がってこい!!」


メンバーの中でもひときわ目立つ、怪我だらけにカナタに視線を送り、そう言った。


カナタは松葉づえを付きながら、一歩一歩こちらへ近づいてくる。


痛々しい姿だが、俺の家に来た時以上に怪我は増えていないようでホッとする。

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