☆電撃Days☆イケメン総長は幼馴染!
そして、ハッと気がついたときにはすでに女の左手には、果物ナイフが握られていた。


今朝、母親が朝食のデザートに切って、そのまま片づけ忘れて出かけてしまったのだ。


なんで、こんな日にそんな単純ミスをするんだよ!


と、心の中で母親をののしっても、この状況はかわらない。


すぐ目の前に立つ女に、俺は呼吸が荒くなっていき、冷や汗を流していた。


喧嘩なんてしたことない。


ナイフを持った相手となんて、やりあう気もない。


ナイフを高々と振り上げ、「あんたの顔、勇士とそっくり。汚したくなるわ」と、女がつぶやく。


そして、それを振りおろした瞬間……。
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