君がいたから。
そう思った私は、荷物を持ち、家を出た。

学校の近くに行くと、なんだか昨日よりあたりがざわついていた。

「あ!凛華ー!!」

声をした方を向くと小雪が笑顔で手を振っていた。

「小雪、どうしたの?このざわめき??」

私は今一番気になっていることを小雪に聞いてみた。

「あ!そっか―、凛華は知らないんだっけー?今まで停学されていた子が今日からくるんだって!!」

小雪がテンション高めに答えた。

「停学されてた子が来るぐらいでこれだけの人が集まる?」

改めて見ると、全校の3分の1以上が校門のあたりにいる。

「いやー、うちも見たことないんだけど、すごくイケメンみたいなんさ」

あ、だから女子が多いわけか、ま!私には関係ないか。



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