好きになってよ
執事がいるのだから、私より価値はあるはず。
それにさっさと家に戻りたかったから、少し気持ちを入れていった。
「おいおまえ!
今俺のこと、あんたって言ったな!」
そういうと彼は私に近づき…私を突き飛ばした。
弾みで私の体は倒れ、持っていた鞄がスルスルと投げ出された。
「俺にはちゃんとな、赤田友喜って名前があんだよ!
俺の名前を呼ばず、代名詞で呼ぶなんて……
俺はそれが許せないんだ!」