好きになってよ

「私に亮は合わないって言いたいの?」



「簡単に言うとそうだね」



「磊梛ってひどい!


私の気持ちすべてを知らないで、そんなこと言うなんて!」



私は一人で勝手にキレて、持ってきていた弁当をすぐさま片付け、中庭をあとにした。



磊梛の気持ちはわかっている。



でも磊梛の考え方を理解できないんだ。


理解したくないんだ。



「あーあ。

キレちゃったよ」


不意にこんな声が聞こえた。

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