好きになってよ

この一瞬の出来事で、場の静寂がよりいっそう強調される。



「大丈夫かぁ! 北山ぁ!」



担任の声が聞こえるのがわかる。



目も開けることができる。



だけど身体中が痛くて、動かせない。



血の量も増す一方。




「だ、いじょ…ぅ  じゃない」



もちろんこの状態で、 大丈夫 なんて言ってられない。




担任は持っていた荷物を床に置き、私を起こし抱えようとした。



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