和田菜月物語

部屋には
私、飛鳥、未来、亮磨、雅木の5人。

「菜月…」

飛鳥が私を呼んだ。

「ごめん!」

飛鳥は
私の前で頭を下げて言った。

「ウチが信じれへんかったから…」

「ううん。気にしてないから」

そう私が言った瞬間
飛鳥は泣き出してしまった。

「ちょっ…」

「ごめんごめん嬉しくて…」

その事を聞いた私も泣いてしまった。


それから
ご飯の時間になって食堂に行った。

そこには
前田も高島も麻子も西山も居た。

「ここ!」

麻子に手招きされた。

その時西山が私の耳元で

「あとで言いたい事がある」

私は西山に向かって「うん」と言った。

その後ろでは

「あっ、一樹!」
と、雅木が田山に向かって言った。

「ん?雅木?」

「あとで聞きたい事がある!」

そのセリフを聞いた飛鳥は

「ダメ!」
と、叫んで田山に向かって

「何も言うなよ!」

それだけ言って
ご飯を食べ始めたのだった。