和田菜月物語

「何でダメなんだ?」

田山が飛鳥に聞いた。
すると飛鳥は田山の耳元でこう言った。

「話す内容を先に教えて」

すると田山は

「何で?」

首をかしげながら言った。

「知ってるでしょ!?」

飛鳥が叫ぶと
みんなが飛鳥を注目した。

飛鳥は
みんなに笑顔を見せた後
田山に

「じゃあ後で…」

そう言ってご飯を食べ始めた。


私がご飯を食べていると

「なぁ和田」
と、呼ばれた。

そう呼んだのは高島だった。

「な、何か…?」

私は少し気まずかった。
それは当たり前だが…。

「さっきの事だけど…」

私はその続きを聞きたくなかった。
私は無理やり話を止めた。

「あっ!さっき西山に呼ばれてたんだ!」

そう言って逃げようとしたが

「俺本気だから!!」

私は一瞬立ち止ってしまったが
すぐ歩きだした。

「和田…」

すると高島の耳元で

「本気かよ…」
と、前田が言った。

高島は冷たい目線で前田を見て

「本気だよ」

そう言って
高島は自分の席に戻った。

この時から
高島・前田
そして翔子の3人の友情は
壊れていった…。

私のせいで…。