和田菜月物語
終礼後
田山が校門を出ようとした時

「あっ!忘れ物した!」

そう言って教室に戻って行った。

雅木のセリフなんて
田山は覚えてなかった。

「忘れ物、忘れ物」

そう言って教室の前に来た田山。
すると
教室から物音が。

(何だ何だ…?)

教室をのぞくとそこに居たのは

男子3人と雅木だった…。

(雅木!?)

雅木と男子2人は
1人の事を殴っていた。

「今日もキモイんだよ!!」

そう言って
思いっきり顔を殴った雅木。

殴られてる男子は抵抗もしなかった。

まるで
ただの人形のようだった。

そしていじめ側の男子一人が
こっちに気づき、

「おい、雅木アイツ!」

そう言って
田山の事を指でさした。

田山はビックリして
走って逃げた。

この事が
今の事件にも繋がるとは
誰も思わなかっただろう…。

あのいじめられていた男子が
この1組に居るなんて…。

田山も雅紀も
覚えてはいなかった…。
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