和田菜月物語
放課後。

「雅木は居ないのか?」

高谷がイライラしながら言った。

すると勝井が

「今日は呼んでない」

そして俺を見た。

俺はイスにロープで縛られていた。

(ロープはきっと安物だ…)

田山がそんな事思ってると
勝井が

「意外と冷静だな」

「えっ…」

「誰も助けに来ないぞ」

俺は勝井を見て

「そんな事もとから考えてねぇよ」
と、言った。

すると
高谷が田山の服を引っ張った。

「お前いきってんじゃねぇよ!!」

そして
思いっきり田山の頬を殴った。

「いっ…」

田山は声を漏らしてしまった。

「もっとひどくなるぞ」

勝井はニコニコ笑って言った。

田山はもう終わりだと思った。

そんな時
奇跡が起こったのだった。
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