和田菜月物語
「亮磨…。どこ…?」

私はホテルの中を隅々まで探した。
鍵が閉まってた場所は鍵を入れてみたりした。

でもどこも開かない…。

「亮磨…」

私は一度自分の部屋に戻った。
そしてベットで横になった。
そしてゆっくり目を閉じた。

すると声が聞こえた。
『早くしないと大川亮磨が危ないよ?』

私はハッとその場に立った。
けど誰も居なかった。

けど確かに今の声は…。

―ドンドンドン!!―

ドアが強くノックされた。
私はビックリしてドアまで走った。

「誰ですかぁ…?」

そう言ってドアを開けると

「せな!?」

「よっ!」

「どうしたの?」

「俺、お前に教えたい場所があるんだ」

「教えたい…。場所…?」

そして無言の笑顔で歩き出したせな。
まるでついて来てと言ってるみたいに…。

(何か変なの…)

せなは最後まで無言だった。
何を考えてるのかもわからなかった。

そしてたどり着いた場所は、ホテルの倉庫。

「何…?ここ…」

「お前が探してた場所だぞ」

「えっ…?」

「その鍵で開く…」

「知ってたの…?」

「俺はここまでだ」

「はっ!?ちょっとせな!」

「じゃあな…」

「待って…」

私は手を伸ばして大声で叫んだ。

『せな!!』

するとそこは部屋でベットの上だった。
そして私はベットから落ちた。

「いっ…。痛い…」

そして窓を覗いた。
すると窓から倉庫が見えた。

「行ってみよう…」

私は走って倉庫に向かった。
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