和田菜月物語
そいて同じく反対側の海では…。

「いやぁ~。良い海だな!!」
と、雅木が叫んでいた。

「ほんとだね」

未来も一緒に歩いていた。
未来は雅木に誘われて来たらしい。

「でも話って何?」

「あっ…。そうだった…」

「ん?」

「なぁ大山…」

「何…?」

そして雅木は笑って言った。

『俺と付き合ってくれねぇか?』

「えっ…?」

「わかってる。お前の告白を断って菜月に告白した。でも!!菜月は俺に恋愛の感情なんて無いんだ…。あいつは亮磨が好きだから…。だから心の整理にでも!って…。何か嫌だよなぁ…。利用されてるみたいで…。やっぱり今の…」

雅木がすべて言い終わる前に未来は…。

「いいよ」

「えっ?」

「どんな理由であれ私は飯沼君が好きだもん!!」

「大山…」

「いいよ?利用でも何でもして!!」

そう言って未来は雅木に抱きついた。

「ちょっ!大山!?」

『大好き…。菜月の事なんか忘れさせてあげるから!!今は菜月の事好きで良いから!!だから…。付き合ってください…』

そう言って未来は雅木にキスをした…。

この二つの恋。

この恋の幸せはすべて壊された…。
私の今までの行動のせいで…。
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