和田菜月物語
「っ…。付き合っ…。たんだ…」

「未来が誰と付き合ったの?」

飛鳥はそう聞くたびにまた涙が溢れそうになった。

そして私は優しく飛鳥に聞いた。

「言えそう?」

そう聞くと飛鳥は静かに頷いた。

「わかった。じゃあ話して?」

「ぅん…。ウチなぁ…。昨日なぁ…。海を見に行っててん…。そしたらな…。
未来となぁ…」

そしてまた泣きそうになる飛鳥。

私は感づいた…。

そして飛鳥に聞いた…。

「雅木が居たんだね…」
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