和田菜月物語
「それであの後にママに怒られたんだよ~?意味分からないよ!」

「まぁまぁ…。そんなに怒りなさんな」

「そうだよ未来」

「そうだけどさぁ~」

未来はお母さんの愚痴を言いながら学校を見た。
するとおかしな事に気付いたらしい。

「ん?どうしたんだろう?」

「えっ?何がだ?」

「ほら、学校の前に何かいっぱい人が集まってる…」

「確かに…。菜月何だと思う?」

「写真売りとか?」

「撮ってないでしょ写真…」

「まぁ行ったらわかるだろう?」

「じゃあ急いで行く?」

「私はあとで行くよ」

「わかった…。じゃあ飛鳥ちゃん行こう!!」

「おう」

そう言って二人は学校に走って行った。
私はゆっくり歩いていた。

そして飛鳥が話していた亮磨の事を思い出していた。

(さすがだなぁ…。飛鳥は…)

そして一人で苦笑いしていると…。

「菜月!!ちょっと来て来て!!」

未来が叫んでいた。
それを聞いた瞬間私は嫌な予感がした。

そして無意識に走っていた。

「どうしたの!?」

私は息を荒くして未来に聞いた。

「菜月…。これ見て…」

そう言って正門にある掲示板を指差した。
そこに貼っていた紙にはこう書いてあった。

『今回は皆さんにご報告がありまして、このような方法でお知らせする事になりました。その報告とはこの学校のクラブ14個を廃部する事になった。クラブに入ってる生徒は一週間以内に退部をするように』

(…何これ?)

見ている人全員が現在クラブに入ってる人だった。
そして後ろから耳元に囁かれた。

『これがあなたの罪だよ』

後ろを振り返ったら誰も居なかった。
そして私の肩にスピーカーが置いてあるのに気付いた。

そして始まった。
私がみんなを巻き込んでしまった事件が…。
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