和田菜月物語
「希ちゃ~ん。連れて来たよ!!」

「大山、中井ありがとう」

「いえいえ!!」

「飛鳥ちゃん…」

3人はニコニコしていた。
私達は唖然としていた。

「あの…」

私は小さな声で言った。
すると希ちゃんは忘れてたみたいな顔でこっちを見た。

「そうだったな…」

そして希ちゃんは深い溜息をついた。

「じゃあ順持って話そうか…」

そしてみんなは希ちゃんを囲むように座った。
希ちゃんは全員の顔を見た。

「みんな話を聞いてもいつも通りいれるか?」

そう聞かれた時みんなは黙り込んだ。
どんな話なのか…。
それが一番不安だった…。

だかそんな沈黙を破ったのは『雅木』だった。

「いれます」

「飯沼君…?」

「いれないとダメだろう?大川が帰ってきたら俺達が前のままじゃないといけないだろうがよ。なっ?菜月」

「えっ!?私!?」

「うん」

「私は…」

私の頭中には亮磨が浮かんだ。
亮磨が帰ってきたら私達が迎えに行かなきゃいけない…。
そうだ…。

「いれる!!」

私がそう言うとみんなも頷いた。

「じゃあ話そうか」
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