和田菜月物語
「でも麻奈も自分でこんなお店出来ると思ってなかったよ」

「やっぱり?」

「菜月!!」

「あははは…」

「いいよ未来。事実だしね」

未来と麻奈も仲良くなった。
麻子の記憶は未来を受け入れた。
そして今は仲良しな2人だ。

「じゃあ何か食べる?」

飛鳥はそう言った。

飛鳥が一番この4人の中で変わった。
男勝りだった性格も能天気だったのもすべて変わった。

今は上品とまではいかないけど、すごく大人しい感じだ。
でも情報はやっぱり早いままだ。

「久しぶりだね。菜月、未来」

「本当だね」

「飛鳥ちゃん、雰囲気変わったね」

「そうかな?」

「うん!!私も思ったよ!!」

「そんなに!?」

未来は飛鳥を舐めまわすように見た。

「まさか恋?」

飛鳥は勢いよく飲んでいたお茶を吹いた。

「ちょっ、飛鳥ちゃん!?」

「げほっげほっ」

「未来…。変な事言うなよ…」

「はい!!これで吹いて」

麻奈はハンカチを渡した。

「あ、ありがとう…」

飛鳥は顔を隠した。

「ま、まさか…」

「本当なの…?」

飛鳥は顔を赤くして頷いた。

私と未来は顔を見合わせた。

「えぇぇぇぇぇ~!!!!!」
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