和田菜月物語
私と未来は口が開いたままだ。

「口開いてるよ…」

飛鳥はあきれながら言っている。

「だって、飯沼君と幼なじみなんて…」

未来は今にも倒れそうだ。

「それに!雅木もそんな事言ってないし…」

そして私と未来はハモって

「まさか、秘密の関係じゃ…」

飛鳥はすかさず

「バカなのか?」

と、ツッコミを入れた。

「バカは無いでしょ…」

すると飛鳥は悲しい顔をして

「あいつは覚えてないんだ…」

「えっ?」

私と未来は同時に言った。

「覚えてない…?」

「そうだよ…」

飛鳥は何かを決心した顔をして

「教えてあげる。雅木の過去を…」
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