和田菜月物語
それから
いきなり先生からの話が

「今日は5組の先生がいないので、5組には行けません」

もちろん
ブーイングだ。

でも
明日は行けるらしい。

(神崎って人居ないのか…)

そんな事考えてると
亮磨が

「菜月、悩みか?」

私は
ビックリしてしまった。

すると

「図星か…」

と、言われた。

「いや…」

亮磨は
私の顔を見て

「言えよ、聴くから」

「じゃあ言うね、実は…」

私が
言おうとした瞬間

「大川~!こっち来て~!」

と、呼ばれてしまった。

亮磨は小声で

「ごめん、後で言ってくれ」

「わかった」

笑顔で言ったけど、
何故か悲しかった。

亮魔に聴いてほしかった。
そんな感じだ。

すると
後ろで高島が

「まだ気づいたらダメだよ」

と、言った。

けど
聴こえてなかった。

何も聴こえなかった…
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