和田菜月物語
教室に行くと
いきなり廊下に並んで
『5組』に向かった。

5組には
みさのペアと彼氏。
他のテニス部が居た。

吉岡桜
みさのペア。
おっとりとした性格。
前衛がとにかく上手。

高城祐衣
おっとりした性格。
バレエを習っている。
シャイ。
でも仲良くなったら超フレンドリー。

広瀬美郷
テニスが上手。
みさと競い合う仲。
桜とみさと仲がいい。
愛子、祐衣とは塾友。

この3人は
一度見ているので
手を振ってくれたが
担任が怖いので
振り返せなかった…

すると
女子たちがザワザワしだした
女子の目線の先は雅木。
そんな事はどうでもいいように
雅木は坂崎と話していた。

そして
教室を出るとニヤニヤしながら
飛鳥は未来を見ながら

「飯沼人気だね~」

未来は
飛鳥に軽くチョップした。

「うるさい!」

「え~。でも本当は思ってるやろ~」

すると
未来が今度は
飛鳥に強くチョップして
飛鳥は頭を押さえていた。

そんな
二人を見て笑っていたら
後ろから高島が

「お前も思ってるくせに…」

バッと後ろを見た。
強く睨むと高島はニコニコしながら

「いいかげん認めたら?」

「あんたに関係ないでしょ!」

そう言って
私は高島から逃げた。

気づかれなかった。
と言うより
気づきたくなかった…
自分の気持ちを…
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