和田菜月物語

「はぁ～」

ため息ばっかしてると
愛香が来た。

「ちょっといいかな?」

私は
怖くなった。
色んな事が頭に思いついたからだ。

そして
廊下に出た。

そして
いきなりこっちを見て
頭を下げてきた。

「お願い。若栄の事を助けてくれない!」

私はキョトンとして

「はっ!?」

と、言った。

「分かってる。分かってるんだって!あんた達にしてきた事が酷いって事も分かってるから。
でも…、でも!あんたにしか頼めないんだよ!」

愛香は少し涙目だった。

私はでも反抗した。

「私はいいよ!でも、翔子の事は何があっても許さないから!」

「そうだよね…」

愛香は下を向いた。
私はそれを見て少し考え、こう言った。

「誰が若栄をいじめてるの…?」

そう言うと
愛香は上を見て

「片桐麻奈」

私は
頭が真っ白になった。

(麻奈が…何でそんな事…)

私は
時が止まってるように思った。

すると

「やめて!」

教室から声が聞こえてきた。
声は確実に若栄だった。

私は
走って教室に入った。

すると
確かに麻奈が若栄をいじめていた。

だが
そこにいるには麻奈じゃなかった
もう一人の人格

「片桐麻子」

麻奈とは違い
性格は恐ろしく怖い。
そして
昔のカギを握る1人…