和田菜月物語
私は
病院を出て学校の周りを歩いた。
すると、
後ろから足音が聞こえてきた。

「和田菜月」

私は
名前を呼ばれてビクッとした。
振りかえるとフードを被った
見知らぬ人が居た。

「誰…?」

そう言うと目の前の人は
フードを取った。
すると
目の前に居たのは女子だった。

「こんにちは!」

すっごく
笑顔な子だった。
雰囲気はウサギみたいだった。
髪型は
長いがフワフワしてる。

「あなた、和田菜月よね?」
「う、うん…」

そう言うと
パッとまた笑顔になり
何かを思い出したように話し始めた。

「ウチは上川佐和!よろしく!」
「よ、よろしく…」

何で話しかけられたかも
分からずに喋っていた。

上川佐和
気付かなかったけど
どうやら同じクラスに居るらしい…
バスケが上手。
でも、好きな人の前では
普通と真逆な性格になる。

私は
初対面のような気持ちだったが
すっごく喋りやすかった。

すると
いきなり真剣な顔して

「あのさ岩崎智也と畑山翔太って…」
「知ってるよ」

そう言うと
じゃあ話は早い的な顔して

「その二人が飛鳥の事探してるんだ」
「えっ!?」

私は
ビクビクしてしまった。

「何で…?」

そう聞くと

「飯沼の事について探してるらしい」

(雅木の事について…)

不思議に思ってると

「何か飯沼が前の中学校で何かしたって噂があって、それを探してるらしい」

この話を聞いて
私はすべての事がわかってしまった…
雅木の過去はまだ終わってなかった…
















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