和田菜月物語

「あれ?未来じゃないか?」

その言葉に反応した私は後ろを見た。

「春樹…?」

私に後ろに居たのは春樹だった。

「どうしたんだ?」

私は色んな思いが出てきた。

「それはこっちのセリフだよ!」

「はっ?」

私はカッと来て

「心配かけんなバカ!」

私は走りだした。

「おい!未来待てよ!」

それを追いかける春樹。

私は春樹を見た時に思った。

春樹は泥だらけで
手には花を持っていたから。
その花は…。

「未来危ない!」

私は春樹の言葉に反応した。
私の前に居た人は包丁を持っていた。

「えっ…?」

その人は男で30代ぐらいだ。
顔や服は赤く染まっていた。

「殺してやる…」

そんな事をボソボソ言っている。

「逃げろ!未来!」

でも
私は動く事が出来なかった。

「春樹…。助けて…」

すると
いきなり男は包丁を振り上げた。

私は目をつぶってしまった。

しかし何も起きなかった。
そう、私には何も…。

目の前には春樹が…。
しかも…。

「春樹…。春樹!」

そのあと
すぐに警察が来て男は捕まった。

そして
春樹は病院に連れ行かれた。
私も一緒に…。