和田菜月物語
翔子の秘密

危険な旅の始まり

優勝商品の
「2泊3日」の旅行。

その旅先は沖縄だった。

1日目
電車席は班ごとだった。

「おっ!隣じゃん!」

そう言ってきたのは
雅木だった。

「本当だね」

私はそう言って
席に座った。

座席はこうだった。

西山 大山
中井 大川
飯沼 和田
片桐 相川

未来は私を見て
口パクでこう言った。

「考えてね」

その言葉の意味は
私には理解できなかったが
きっと何かがあったのだろう…。

すると雅木はこっちを見て

「良い旅にしような…」

その時の顔は
すごく悲しそうな
でもどこか
嬉しそうな…。

そんな顔だった。


私は話している途中で寝てしまった。
そして雅木の肩に顔を置いてしまった。

その時の
雅木の顔はすごく優しかった。

それを見ていた
亮磨と高島はすごく不機嫌そうだった。

その意味は分からなかったが…。

この時から
私の史上最悪な旅は始まっていたんだ。
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