和田菜月物語
すると前から

「菜月~」
と呼ぶ声がした。

飛鳥達だった。

「飛鳥!」

私がそう言うと飛鳥は

「迷子ヤローめ!」

そう言いながらも
飛鳥は笑っていたが…。

すると未来が

「その子は?」

由紀を見ながら言った。

「あ!この子は由紀」

「初めまして、上原由紀です」

由紀はみんなを見てこう言った。

「優しそうな子ですね…」

そう言って後ろを見た。
そして私達にこう言った。

「今日はもう行くね」

「いつまで居るの?」

私がそう聞くと由紀は

「プライベートだから2泊3日」

「じゃあまた会えるね!」

「うん。会おうね」

そして由紀と別れた。

麻奈はその後ろ姿を見てこう言った。

「どっかで見たような…」

「私も…」

「ウチも…」

私もそう思っていたが
声には出さなかった…。
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